一人称の選択

http://anond.hatelabo.jp/20090124211848
ブコメでも書いたけど、増田を読んで昔の記憶が甦った。

4歳か5歳だったか、ものごころついたとき自分の一人称は「名前」だった。「jununは〜したい」とか「それはjununのだ」とかそういう感じ。疑問を抱いたことはなかった。
自分の呼称の問題が明るみに出たのは、ある日父親にその言動を注意されたからだ。
「そろそろ、それを改めたらどうか(のような内容)」
子供の言い分としては。だって大人はみんな自分のことをjununと呼ぶんだから「自己=junun」と思い込んでしまっても、不思議じゃないんじゃないかしら?それに今なら、その論だけで言えばそれなりに正当性はあるんじゃないの?なんて思えるけど、その時は父親にそういう物言いで嗜められたことがただただ恥ずかしく、自分は自分の一人称を選ぶことにした。

  • 「俺」

テレビや漫画で目にするし、父親や兄も使っていた。ただ、一人称ビギナーにはあまりにハードルが高すぎる。「俺は…」と言ってしまった瞬間に、今迄自分が思っていた「自分」とは違う不相応なキャラクターが表れてくるようで、なんだか扱いづらかった。

  • 「自分」

自分は自分なんだから自分は自分だろ。というなんだか倒錯した考えをもとにしばらく使ってみたけど、父親に「それは変だからやめなさい」と言われておわった。

  • 「僕」

なんだか可もなく不可もなくといった印象で、馴染むかんじではなかったけど違和感はなかったので、そのまましばらく使い続けた。そのうち「俺」に以降するんだけどね


すごく印象でしかない、漠然としたことを書いてしまったんだけど、こういう疑問てみんな通過したりしてるのかな?みんなはどの時点でどういう一人称を選択していったのかな?なんて事を思った。
自分にとってこの選択って、社会(家族や地域コミュニティ)ってものを初めて相対的に捉えた瞬間なのかもなあ。