めしマンガ - 日記日

いま連載中のめしマンガがいいな。

土山しげる「極道めし」
よしながふみ「きのう何食べた？」

の二つが。
土山しげるはもう「食キング」「喧嘩ラーメン」「喰いしん坊」と、めしマンガのベテランなんだけど、「極道めし」は特にいい。受刑者が食い物の話をする、しかもまったく地味なエピソードをエンターテイメントに仕上げるのは、職人の技だなぁ。
土山しげるは焦らしてもったいぶるけど、よしながふみはいたってナチュラル。ゲイのカップルが料理作ったり、なんか食べたりするだけ。なのに面白い。食を中心に物語のディティールが紡がれていくのがいい。

料理マンガのパイオニアビッグ錠や、味っ子の人なんか、いかんせん全然美味そうじゃない。そう、「あ〜食いてえな」って気にさせられたら、作者の勝ちだよな。
久住昌之、谷口ジロー「孤独のグルメ」、五十嵐大介「リトル・フォレスト」あたりも食べたくなる。花輪和一「刑務所の中」の食に対する執着もいい（極道めしはここからのインスパイアだろう）。