新国立劇場「リゴレット」

もう一昨日になりますが、新国立劇場オペラパレスで行われたヴェルディ作曲「リゴレット」に行ってきました。

最初に結論から書こう。ひどい、あんまりだ、こんなにひどいリゴレットを観たのは初めてだ。自分がヴェルディの曲で最も敬愛することを含めると、怒りがこみ上げる。

海外勢は今回3人。
リゴレット役のバリトンは、5月の「椿姫」に続いての登板、彼は良かった。彼のみずみずしい声は、ジェルモンよりも今回のリゴレットの方が当たりだと思った。

問題は残りの2人。
マントヴァ公のテノール、音色が明らかに三枚目。終始そのせいで、役の説得力に欠けてしまう。
曲頭、公爵と部下の会話は、日本人キャストの方がずっとプリモな音色なので、どっちがどっちかわからなかったくらいだ。

ジルダに至っては問題外。声を犠牲にした過剰な演技は、甚だしく興ざめさせる。音楽を冒涜しているよ、本当に。

高い金出してあんなの呼ぶくらいなら、日本人であれ以上に歌える人なんてざらにいるよ。
客もブラヴォーとかしてんじゃないよ。お里が知れるぞ、

あぁ、本当に残念だ。あの嵐の三重唱で何の琴線にも触れないなんて、、
指揮、オケ、その他のキャストはよかったですよ。けど、主要な2人があれではね。