音楽

椿姫

東京文化会館の資料室に用事があったんだけど、大ホールの前を横切ると、どうやら今日は二期会主催の「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」が上演されるようだ。聞いてみると安い当日券もあるみたいなので、本当にふらっとオペラを観ることにした。 ん〜、先ず思っ…

ジャンニ・スキッキ

プッチーニ作曲「ジャンニ・スキッキ」を聴きににイタリア文化会館へ行ってきた。500〜600くらいの座席は満席。 今回は、プッチーニ生誕150年ということで、イントロダクションとして、生前のプッチーニが映るフィルムを鑑賞したり、物語の概略やモチーフの…

ソウルオペラ Magic Flute

友達が行かれなくなったというので、チケットを譲ってもらった。 モーツアルトの「魔笛」を、アフリカンミュージックにアレンジしたという代物。演奏会のチラシ束でちょくちょく目にして気にはなってたので、ちょうどよい機会でした。国際フォーラムのCホー…

新国立劇場「リゴレット」

もう一昨日になりますが、新国立劇場オペラパレスで行われたヴェルディ作曲「リゴレット」に行ってきました。最初に結論から書こう。ひどい、あんまりだ、こんなにひどいリゴレットを観たのは初めてだ。自分がヴェルディの曲で最も敬愛することを含めると、…

風邪っぴき

久しぶりに風邪をひいてしまいました。 病院が二重橋前なので、帰りがけ銀座の山野楽器に寄りました。そこで、まあ今後も舞台などで必要だと思い、私物としてピアニカを購入したんですが…買った物のせいもあるとは思います「お子さまは息子さんですか?娘さ…

オセロ

ジョン・ヴィッカーズのオテッロいいわ。今まで聴いた中では一番かもしれない。ヘルデンテナー最高です。オテロ*歌劇 [DVD]アーティスト: ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック発売日: 2002/06/26メディア:…

NHKニューイヤーオペラ

やっとG4にDVDドライブを設置したので、今までお預けだったリージョンコード0の奴等を片っ端から観る。 て、やってたらもう8時。忘れてた、7時からニューイヤーオペラだった。 幸田浩子らへんから最後まで。なんといっても堀内康雄が素晴らしい。1曲だけとい…

1812

http://portal.nifty.com/2007/11/07/a/ 大砲は鳴らなかったけど、チャイコフスキーの「大序曲1812年」聴きました。原色で塗り潰されたような、毒々しい音楽で目眩がしたわ。たまらんね。好きです。チャイコフスキー:1812年アーティスト: ベルリン・フィルハ…

ウィリアム・テル

西洋美術館に寄った後、文化会館の資料室へ。スカラ座によるロッシーニ「ウィリアム・テル」のLDを観る。 ロッシーニって、ちょっと古典派の影響の強さと、俗気に溢れてる印象だった(多くの作品はまぁ本当にそうだと思う)。けど、このオペラは違う。グラン…

サロメ

ドレスデン国立歌劇場、3演目目。今日のプロダクトが、全演目中一番素晴らしいんじゃないかしら。演出の密度、歌手陣の質とコンディション、指揮、オーケストラの集中力、美音。こうやって比べると、タンホイザーなんか随分とすかすかだったんだなぁ。すっか…

ばらの騎士

ドレスデン国立歌劇場、2演目目。主要4キャストともレベルが高く、非常に楽しめた舞台だった。「光」が美しく描かれた、印象的な演出も○。 オックス男爵のクルト・リドル。いやらしくて憎たらしい男爵を芸達者に演じ、舞台を牽引していた。好みの声ではない…

音楽の超絶技巧

初音ミクの魅力がオタクでない僕には分からないので教えてください http://d.hatena.ne.jp/araignet/20071020先に書いておくと、自分は初音ミクそれ自体にはあまり期待していない。しかしVOCALOIDにはまだ先があると思い、いちおう目の端に留めるようにして…

タンホイザー

ドレスデン国立歌劇場(ゼンパーオーパー)の「タンホイザー」へ。 タンホイザーのロバート・キャンビル。なんだか焦点の定まらない演技をするな、と最初は違和感。(タンホイザーのイメージ=生真面目)しかし三幕で取り戻した声とトリッキーな演技と相まっ…

日本声楽コンクール

昨年の受賞者記念演奏会を聴きに、水道橋はバリオホールへ。ここがあの尚美学園てところなのね、初めて知ったわ。 演奏者の中でも、テノールの渡邉さんには惚れてしまった。甘いリリックな歌声で、音楽は柔らかくてダイナミズムがあって、もうとにかくずっと…

Luisa Miller

午前中に歯医者に行ったので、帰りに文化の資料室に寄る。 カラヤン指揮、コッソット、パヴァロッティらのヴェルレク。 ヴェルディ作曲「ルイザ・ミラー」のLD。ロドルフォは市原太朗。ルイザは各アリアしか知らなかったけど、非常に面白いのね。一幕は非常…

堀内康雄リサイタル

所用のため、紀尾井ホールに開演少し過ぎて到着。場内満員。 前半、イタリア古典歌曲やモーツァルトなど。けどアプローチはまんまベルカント、ちょっと曲の音域低そう。 後半はヴェルディ、ラヴェル、ジョルダーノと本領発揮。色気のある声と歌。惚れます。 …

仮面舞踏会B

ウルリカの大山さんには驚いた。ムラのない声が、ホールにがんがん広がっていきます。カーテンコールでも、一際でかい拍手を貰ってましたね。昨日の押見さんといい、今回はアルトが白眉。 樋口さんのたたずまいは品がある。自分は福井さんのリッカルドより好…

訃報

ルチアーノ・パヴァロッティが亡くなったらしい。引退から1年?2年?早いなぁ。 追悼の意も込めて、以前Youtubeにあったヴェルレクの画像を紹介したい。まだ若くて、レパートリーも重くない頃の声は、あのひどい音質でも痺れるんです。確かバスがギャウロフ…

仮面舞踏会A

で、なんで文化会館にいたかっていうと、 G.ヴェルディ:仮面舞踏会:二期会 公演までの時間潰しでした。 今日は2公演あるうちのベテラン組の方。仮面〜は内容からして、ええ声ってだけでは乗り切れない演目だけど。さすがベテラン勢、内容の詰まった歌だった…

リゴレット

日曜日にセシオン杉並へ。今年、リゴレット2回目。今回は若手の音楽家によるもの。 とにかく、リゴレットとジルダが素晴らしかった。おそらく低予算のため象徴的な演出を選んだのだろうが、時おりチープさが目につく(仕方ないんだけど)。しかし、演奏水準…

東京音コン

声楽部門ファイルに行ってきました。結果から言うと、1位なし。確かに出場者4名とも、長所とともに短所もよく見えてしまい、バランスに欠けていたことは否めない。最高位のソプラノの方が1番傷がなかった、というところか。バリトンの方のファルスタッフはキ…

芸術劇場

クレーメルのピアソラは麻薬的な気持ちよさだ。あざとく弾くな、って思うこともあるんだけど、音色のパレットが非常にでかいので、平面には絶対ならないんだよなぁ。立体だなぁ。

代々木上原、けやきホールへ行ってきた。 レベル高くて鼻血出る。技術的な面だけじゃなく、個々が演奏する「音楽」が非常にイマジネーションに溢れたものだった。あぁ、お子ちゃまから脱して、大人の歌を歌わなければ、もう先ないよ。って内省。

清教徒

合わせの後、時間ができたので文化へ。 ベッリーニ・清教徒 なんと言ってもエディタ・グルベローヴァが本当に素晴らしい。あの軽く美しい歌声が、狂乱の場においてエルヴィーラの現実感のない、心ここにあらずという状況を際立て、否が応でも涙を誘います。…

新曲初演

今日ちょっと本番がありました。作家による新作は難しいが面白い! 普段のいわゆるクラシック音楽は模範回答としてのサンプルが溢れていて、私たちはそれらを生や録音で聞いたり、先人らの助言に従い、向かうべき指針を見つけることができるんですが。新曲は…

松田トシ

芸大奏楽堂、松田トシ賞受賞者記念コンサートへ。仕事の後だったので遅刻、3番目から。 ドン・カルロ、エボリのアリアを歌われた手嶋さんには、貫禄を見せつけられた。会場の空気を一声で変える、集中された演奏。 あと、チェネレントラを歌った中島さんのテ…

ファルスタッフ

一昨日、思い立ってチケット買いました。新国立劇場。 ヴェルディ:ファルスタッフ フォードのヴォルフガング・ブレンデルってもう50代半ばなんだ、衰えてるなぁ。いい声なんだけどね、もっといい声出せたでしょうって。 アラン・タイタスのタイトルロール、…

MET

メトロポリタン歌劇場ガラコンサート。 贅沢な面子。ドミンゴの演奏は隙がないな。年齢を経た表現力なんだろうか、今でも現役最前線。ルネ・フレミングはいい具合に声とレパートリーをスライドさせてますね。自伝にもあったけど、徹底した自己管理を感じます…

死の都

午前の合わせの後、文化の資料室に。 コルンゴルド「死の都」 シュトラウス的な流れる旋律。しかも圧倒的に幻想的で美しい。まあ、美しすぎて冗長と言えば冗長なんだけどね。2場でルネ・コロ(役名失念)の歌うアリアからやられたな。しかもけっこう複雑なメ…

リゴレット

藤原のリゴレットに行って来たんですが、眠くて感想書けない。〜更新〜 主要キャスト、幕が進むにつれ尻上がりによくなっていった。特にリゴレットのアルベルト・ガザーレが素晴らしい。「悪魔め鬼め」と終幕は、大好きなシーンというのも含め、琴線に触れる…