ソウルオペラ Magic Flute

友達が行かれなくなったというので、チケットを譲ってもらった。
モーツアルトの「魔笛」を、アフリカンミュージックにアレンジしたという代物。演奏会のチラシ束でちょくちょく目にして気にはなってたので、ちょうどよい機会でした。

国際フォーラムのCホール。客入は6割ちょいと芳しくない。

開演時刻近くに、ぞろぞろと演者(奏者)たちが出て来る。キャストはおそらく全員黒人のようだ。街の雑踏のような情景から幕が開いた。
マリンバで演奏される序曲や、タミーノの「助けて」、小鳥のラインダンスで始まるパパゲーノの「鳥刺」など、開演後2、3曲すぎたころふと思う「あれこうやっちゃうの?」。アレンジはアフリカ風で、歌手はオペラ調。なんだか「アフリカ」「オペラ」というキーワードに捕らわれ過ぎていないか?聞いていて、なんだか開放感はないし、モーツアルトの音楽的な高揚感は壊されているし。いや、あえて壊しているのだとしても、必然性がほしいんだ。ところどころ面白い曲(タミーノのフルートをトランペットアレンジしたものとか)は確かにあった。ただ、1曲ずつのシングルカットなら「面白い」でもいいんだけど、舞台はそれでは成立しないと思うんだ。
疲れてたのもあって休憩で帰らせてもらった。

ヘンデルのメサイア 〜 ソウルフル・セレブレーション

ヘンデルのメサイア 〜 ソウルフル・セレブレーション

クインシー・ジョーンズプロデュース。コンピレーションだけどメサイアのソウルカバーはいいよ。とっても自由で。ここまでメタメタにして、意味とかすっ飛ばすってのも選択肢としてはあるよな。