タンホイザー

ドレスデン国立歌劇場(ゼンパーオーパー)の「タンホイザー」へ。
タンホイザーのロバート・キャンビル。なんだか焦点の定まらない演技をするな、と最初は違和感。(タンホイザーのイメージ=生真面目)しかし三幕で取り戻した声とトリッキーな演技と相まって、こういうタンホイザー像もありかもと思わせられる。
今日の目当てだったオラフ・ベーアは心疾患のため急遽キャンセルとのこと。残念。代役はアラン・タイタス。いつもながら、水準高い。快速すぎた「夕星の歌」だけが不満。
ヘルマンのハンス=ペーター・ケーニッヒ、ナチュラルな音色のバスで好感。存在感もある。
タンホイザーの何が、何処のシーンが一番好きって、三幕の巡礼の一団が帰って来るところね。ここの音像はいつ聞いても美しい。エリザベートのカミッラ・ニールンドも儚げで、期待に沿う演奏。ここがよければ、それまでのちょっとした不満なんて忘れちゃうよ。
全然、とりとめのない感想だ。総じてけっこう良かったよ、ってことで。